田伝むしについて
田伝むしは農薬不使用
ササニシキを栽培する農家です
『子供たちに安心して食べさせられるお米を作ろう。』
私たちはそんな思いから、土の力と太陽の恵み、稲の生命力を生かし、自然の営みに合わせた無農薬栽培に取り組んでいます。
いつも生き物でにぎわい、微生物が働く生きた土で生まれる稲を、我が子のように見守りながら育てています。
代表ご挨拶
私の両親が農薬や化学肥料を使わずにササニシキを作り始めたのは1987年。
当時、当たり前に使っていた農薬が生態系を壊し、
自然の循環を断ち切ることを知ったことがきっかけです。
草取りに苦労しながらも黄金色にかがやく稲穂に心から喜びを感じる。
そんな両親を見て農業に夢を抱き、2005年に家業を継ぎました。
無農薬で育てるササニシキを生産・販売させていただいておりますが、
ファンになってくれた方が、作業を手伝ってくれることがあります。
みんなで楽しく作業すると田んぼも喜んでいるように思えてきます。
効率重視の時代ですが、それだけに人が手をかける米作りに価値があると思っています。
自然の恩恵に感謝しながら、手間暇かけて土や稲の力を引き出す。
田んぼから教えられた大切なことをササニシキ作りを通して伝えていきたい。
「田伝むし」の名前にはそんな思いが込められています。
田伝むし代表 木村純
田伝むしが大切にしていること
その1 農薬不使用
田伝むしではすべての圃場で農薬・化学肥料を使わないお米つくりをしています。
(特別栽培米・ピロール農法米・生体エネルギー農法米、すべて農薬・化学肥料を使わずに栽培しています)
農薬と化学肥料を使わない水稲栽培は、株式会社田伝むしを設立する以前の1987年からスタートし、
すべての圃場で10年以上継続して行われております。
農薬を使わないお米つくりでは、除草が一番過酷な作業となります。
気温が高くなる6・7月の2か月の間、一日中草取りに追われる年もありました。
肉体的にも精神的にも大変なこともありますが、やり遂げた時の達成感、
お米ができる喜び、収穫の秋を迎えた時の嬉しさ、そういったものを感じて仕事ができることは幸せなことです。
自然の摂理に則った生産を行うこと、安心して食べてもらえるお米を作ること、
食べた人が元気になるようなお米を作ること、そういったことを心がけてお米つくりをしています。
その2 ササニシキだけ
農園がある宮城県石巻市のササニシキ生産量は日本一を誇ります。
しかし、冷害が続いた昭和50年代後半以降、さらには平成に入ってから、
冷害や台風の被害により生産者が激減してしまいました。
それに伴い、ササニシキは今では市場にあまり出回らない品種となってしまいました。
暑さや寒さ、そして病気に弱く、手間のかかる品種とササニシキは言われますが、
肥料を多く必要としないという長所もあるお米です。あっさりとした食感と程よい甘さ、
主食でありながらおかずを引き立たせる存在感、胃腸や体にやさしいなどの理由から
「ササニシキなら胃もたれせず美味しく食べられる」と言うお客様もいらっしゃいます。
続けていく意味があると思っております。
栽培方法について
無肥料自然栽培
お米の栽培方法には様々なものがあり、その中で「自然栽培」と呼ばれるものがあります。
稲や田んぼの生き物などがそれぞれ持っている能力を最大限に発揮できる環境を用意し、
それ以外は人間が手を加えなくても稲自身が健康に育っていくようにする栽培方法です。
他の栽培方法との大きな違いを挙げるとすれば「人間が作った直接的な肥料を与えないこと」。
その代わり、田んぼに収穫後の稲藁を戻して土の中の栄養分を補給したり、
除草剤をはじめとする農薬を使わないことで土壌や地上の多様な生き物が盛んに活動して循環する環境を作り、
稲が天然の栄養を吸収して育つようにしたりします。
稲は自分で栄養を見つけるために根を張ります。根は太かったり細かったり、
横に伸びたり深く伸びたり、様々な根が現れます。農薬不使用で土壌中の微生物やミミズなどが生きているので、
微生物の有機物を分解する働きで土の中に稲が利用できる栄養ができたり、
イトミミズは田んぼの雑草を抑えるのに役立つとも言われ、おかげで稲が他の植物に負けずに成長できたりします。
根がしっかりしていると、茎や葉も丈夫になり、虫や病気の害にも、悪条件の天候にも強くなると考えています。
丈夫な茎や葉からは立派な穂が出て、その穂には粒張りの良い米がなるでしょう。
稲を甘やかしすぎず、稲が生きる力を伸ばすと、健康な稲と美味しいお米になる。そのために環境を整える。
そんな思いで「無肥料自然栽培」に取り組んでいます。
商品紹介
生体エネルギー農法
子供たちに食べさせたい安心安全で美味しいお米作りを追求していくうちに、
食べた人が元気になるようなお米を作りたいという想いを持ちました。
そんな中で出会ったのが「生体エネルギー」という考え方を取り入れた「生態系生体システムプログラム農法」です。
生体エネルギーとは、同じ土地で同じ農作物を作り続けると徐々に収量や品質が落ちていく障害(連作障害)を
克服しようと農業者の佐藤政二さんが研究を積み重ねる中で気づいたものです。
土壌の生体エネルギーを高めるという視点で土づくりを行うと連作障害が出ず、作物の収量や品質が向上したということです。
田んぼに土壌活性材「真和X」と特殊発酵肥料「AEC」を施用することによって土壌の生体エネルギーが高まり、
環境中の鉱物や水、微生物の活性が向上し、そこで生育する稲も生命力豊かなものになります。
商品紹介
ピロール農法
従来の農法では、微生物が酵素を使って有機物を分解し、土の中の二酸化炭素を放出します。
従って、土の中の酵素が欠乏しがちとなり、根腐れなどが起きやすくなります。
それに対してピロール農法は、「らん藻」を土の中に繁茂させ、
二酸化炭素を吸収して光合成をし、酵素を土の中に生み出すことで、「酸素欠乏」という問題点を克服した農法です。
そして、土の中の微生物が豊かになり、ビタミンなどの有用な物質を土壌中に供給すると同時に、
農薬などの分解・浄化も行います。
ピロール米の6つの特徴
- 1 世界で始めてのお米
ビタミンB12を含みます。
ビタミンB12は赤血球を作る造血ビタミンとしてとても大切なものです。普通のお米には含まれていません。
2 ミネラルが多く含まれる
通常のお米よりも、15%~25%も多く含まれます。米ヌカもとても美味しく、きな粉を食べているようだと言われます。
3 医者も認めるお米
体質改善にはミネラルやビタミンが大切です。アトピーやアレルギーはミネラルやビタミンの不足一因とも言われています。
4 弱アルカリ性のお米
pH(ペーハー、酸性度)が7.1~7.4の弱アルカリ性のお米です。普通のお米は6.8くらいの弱酸性のものが多いと言われています。
5 キレート化されているお米
ミネラル分の多くがキレート化※されていて、吸収されやすくなっています。
普通のお米はキレート化されている割合が少ないです。
6 古米になりにくいお米
酸化しにくい抗酸化力の強いお米です。いつもでも美味しいお米として保管することが可能です。
※キレートとは、「カニのハサミ」という意味で、そのままでは吸収されにくいミネラルを、アミノ酸や有機酸ではさみ込んで吸収されやすい形に変えたりすること。
商品紹介
ササニシキについて
北上川の風土が育てた希少米 石巻のササニシキ
沖積平野を一級河川の新・旧北上川と鳴瀬川が流れる県内有数の穀倉地帯・石巻市。
良質な「ひとめぼれ」「ササニシキ」の産地として知られ、特にササニシキは日本一の生産量を誇ります。
田伝むしの田んぼがある桃生・河南地域は農家の4割がササニシキを生産し続けてきたササニシキの里。
海からの風と北上川の恩恵を受けた気候風土が栽培に適しています。
かつては西の横綱コシヒカリと並んで東の横綱と呼ばれたササニシキですが、
一般に育て方が難しく、冷害が続いた昭和50年代後半以降、さらに平成に入って冷害や台風の被害により生産者が激減。
あっさりとほどよい甘みで冷めても美味しいササニシキは、特に寿司飯として人気ですが希少性の高い品種になりました。
石巻でササニシキが愛され続けてきたのは、三陸の海の幸が豊富な食卓との相性がいいことも理由かもしれません。